こんにちは、トレーダーの皆さん!私は2年間デイトレードをしてきた経験から、1日の中での価格の動きを正確に予測することがどれほど重要かを痛感しています。デイトレードでの価格方向の予測を誤ると、良好な資金管理やリスク管理システムを使っていても悲惨な結果を招くことがあります。しかも、これが続けば心理的な問題にもなりかねません。そこで、私のトレーディングシステムを開発する過程で、このような問題を克服するための方法を考案しました。今回は、その中でも特に面白いアイデアを共有したいと思います。
私がご紹介するのは、チャート上に水平線を引くシンプルなインジケーター、『注目レベル』です。このレベルはどう計算するのかというと、実はとても簡単です。ATRインジケーターの10日間の値を日足で取得し、取引しているシンボルの前日が上昇していれば、そのATR値を最大価格から引きます。逆に、前日が下落していれば、ATR値を最小価格に足します。それから、これらの値のうちの一つを使って水平線を引くのです。
私が上昇トレンドを狙っている時に、価格が注目レベルを下回った場合は、すべての取引を停止します。市場の状況が変わり、元の取引計画と合わなくなったことは明らかだからです。逆転トレンドや調整期間中に無駄にお金を失う必要はありません。
このシンプルなアイデアのおかげで、もしこのインジケーターを使わなかったら発生していたであろうストップオーダーによる損失を大幅に削減できました。

図1. RTSインデックス先物契約のデイチャートと注目レベル

図2. RTSインデックス先物契約のH1チャートと注目レベル
コード自体はとてもシンプルです。グラフィカルオブジェクトを素早く作成・管理するために、標準ライブラリのCListとCObjectHLineクラスを使用しました。
ヒント:
- 上昇トレンドを予測していて、価格が注目レベルを逆方向に突破した場合は、トレードを停止し、取引計画を見直し、さらなる買いを控えるべきです。
- 下降トレンドを予測していて、価格が注目レベルを逆方向に突破した場合は、トレードを停止し、取引計画を見直し、さらなる売りを控えるべきです。
インジケーターの設定:
- ATR_maPeriod — ATRインジケーターの平均化期間(デフォルトは10日)。
- LevelColor — レベルラインの色(デフォルトは赤)。
- LevelStyle — レベルラインのスタイル(デフォルトは実線)。
- LevelWidth — レベルラインの太さ(デフォルトは1)。