モメンタムインジケーターは、特定の期間内における価格の変動を測定するテクニカル指標です。モメンタムを使う方法は主に2つあります。
-
1つ目は、モメンタムインジケーターをトレンドフォローのオシレーターとして利用する方法です。これは、移動平均収束発散法(MACD)に似ています。インジケーターが底を打って上昇したときに買い、ピークに達して下降したときに売るというアプローチです。短期の移動平均をプロットして、インジケーターの底打ちやピークを確認するのも良いでしょう。
モメンタムインジケーターが過去の値に対して非常に高いまたは低い値を示した場合、現在のトレンドが継続すると考えるべきです。例えば、モメンタムインジケーターが非常に高い値に達してから下降した場合、価格はさらに上昇する可能性が高いと予測できます。この場合、インジケーターが生成したシグナルが確認されてから取引を行うことが重要です(例:価格がピークを打って下降し始めたら、売る前に価格が下がり始めるのを待ちます)。
2つ目は、モメンタムインジケーターを先行指標として活用する方法です。この方法は、市場のピークが急激な価格上昇によって特定されることが多い(みんなが価格がさらに上がると期待しているとき)と仮定します。また、市場の底は急激な価格下落で終わることが多い(みんなが逃げ出したいと考えているとき)とされます。ただし、これは一般的な傾向であり、必ずしも当てはまるわけではありません。
市場がピークに達すると、モメンタムインジケーターは急上昇し、その後価格の上昇や横ばいの動きから乖離して下降します。同様に、市場の底ではモメンタムが急下降し、価格よりも先に上昇し始めます。これらの状況では、インジケーターと価格の間に乖離が生じます。
計算方法
モメンタムは、今日の価格と数期間前の価格の比率として計算されます。
モメンタム = CLOSE(i) / CLOSE(i-N) * 100
ここで:
- CLOSE(i) — 現在のバーの終値;
- CLOSE(i-N) — N期間前のバーの終値。

モメンタムについての詳細は、テクニカル分析: モメンタムで確認できます。