パート3. MQL5におけるオブジェクト指向プログラミング
「パート3. MQL5におけるオブジェクト指向プログラミング」では、MQL5言語でのオブジェクト指向プログラミング(OOP)の世界に深く入っていきます。ソフトウェア開発は、複数のエンティティの管理に関する複雑さを伴うため、プログラミングの利便性、生産性、品質を向上させるための高度な技術が求められます。
OOP技術は、プログラマーがMQL5ツールを使用して定義したカスタムタイプの変数であるオブジェクトの概念に基づいています。カスタムタイプを作成することで、オブジェクトのモデル化が可能になり、プログラムの作成とメンテナンスが簡素化されます。
このパートでは、クラス、構造体、共用体など、新しいタイプを定義するさまざまな方法を検討します。これらのカスタムタイプは、データとアルゴリズムを組み合わせてアプリケーションオブジェクトの状態と振る舞いを表現します。

著者は「分割統治」の原則に焦点を当てており、オブジェクトはそれぞれが小さくても論理的に完結したタスクを解決するためのミニプログラムであることを示しています。オブジェクトを組み合わせて一つのシステムにし、任意の複雑さを持つ製品やサービスを作成することができます。
ユーザーがMQL5の機能を学ぶのを助けるために、「MQL5におけるオブジェクト指向プログラミング」ではOOPの原則と実践的な実装例を紹介しています。この書籍では、テンプレート、インターフェース、名前空間も取り上げており、MQL5プログラム開発におけるOOPの柔軟性と力を明らかにしています。