今回は、Skyscraper_FixとColorAMLというインジケーターを組み合わせた独立したトレーディングシステムについてご紹介します。このEA(エキスパートアドバイザー)は、過去のトレード結果に応じて次回の取引のボリュームを変更する機能があります。
トレーディングシグナルは、バーがクローズした際にトレンドが変わると発生します。このトレンドの変化は、2つのインジケーターのいずれかが色を変更することで示されます。
EAの入力変数のブロックには、オープンポジションのボリュームを管理するための設定が追加されています。例えば、Skyscraper_Fixインジケーターを使用するシステムの設定は以下の通りです:
input uint A_BuyLossMMTriger=2; //損失を出したバイの取引数
input uint A_SellLossMMTriger=2; //損失を出したセルの取引数
input double A_SmallMM=0.01; //損失時の取引における資金の割合
input double A_MM=0.1; //通常の取引における資金の割合
これらの入力設定に基づき、もし直近の2回の取引がいずれも損失であった場合、EAは次の取引を0.01ロットのボリュームでオープンします。逆に、2回のうち少なくとも1回が利益であった場合は、ポジションのボリュームは0.1になります。
ColorAMLを使用するシステムでも、同様の入力が可能です:
input uint B_BuyLossMMTriger=2; //B損失を出したバイの取引数
input uint B_SellLossMMTriger=2; //B損失を出したセルの取引数
input double B_SmallMM=0.01; //損失時の取引における資金の割合
input double B_MM=0.1; //通常の取引における資金の割合
このEAが正しく動作するためには、Skyscraper_Fix.ex5とColorAML.ex5のコンパイルされたファイルが、<terminal_data_directory>\MQL5\Indicatorsフォルダ内に存在する必要があります。
以下のテストでは、デフォルトのエキスパートアドバイザーの入力パラメータが使用されており、ストップロスやテイクプロフィットは使用されていません。

図1. トレードの例
2016年のGBPJPY H4のテスト結果は以下の通りです:

図2. テスト結果