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重心指標でトレンド転換点を見極める方法

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重心指標とは?

重心指標は、トレンドの転換点をほぼ遅れなく捉えることができる優れたインジケーターです。この指標は、Ehlersによる適応フィルターの研究に基づいて作られています。

重心指標の仕組み

重心指標は、さまざまなフィルターの遅れを調査する中で生まれたアイデアから派生しています。特に、有限インパルス応答(FIR)に基づくフィルターの相対的な振幅をもとにしています。例えば、単純移動平均(SMA)はFIRフィルターの一種で、全ての係数が同じ値を持ちます。このため、SMAの重心はフィルターの正確な中心となります。

一方、加重移動平均(WMA)は、直近の価格変動に重み付けをして計算するFIRフィルターです。WMAの重心は、同じ長さのSMAの重心に比べて右にシフトされるため、遅れが少なくなります。全てのFIRフィルターにおいて、係数と価格の積の合計は、元の価格を保持するために係数の合計で割る必要があります。

Ehlersフィルターの特徴

最も有名なFIRフィルターの一つがEhlersフィルターです。これを用いて重心が計算されます。以下の数式で表されます:

重心指標の設定

このインジケーターのパラメーターを設定することで、計算される期間や価格の種類を調整できます。例えば、Per=10はインジケーター計算の期間を設定し、PriceType=0は計算に基づく価格の種類を示します。これにより、メインライン(青色)が生成されます。

信号ライン(赤色)については、SmoothPer=3がメインインジケーターラインの平滑化期間を設定し、SmoothType=0が平滑化の種類を示します。パラメーターの値の解釈は、インジケーターコード内のコメントで提供されています。

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