一目均衡表は、トレンド、サポートとレジスタンスレベルを把握し、売買シグナルを生成するためのテクニカル指標です。
この指標は、主に週足や日足のチャートで効果を発揮します。パラメーターの設定には、異なる長さの4つの時間間隔が使われ、それぞれのラインの値はこれらの間隔に基づいています。
- 転換線(Tenkan-sen):最初の時間間隔の最大値と最小値の合計を2で割った平均価格を示します。
- 基準線(Kijun-sen):2番目の時間間隔の平均価格を示します。
- 先行スパンA(Senkou Span A):転換線と基準線の中間点を2番目の時間間隔だけ先にシフトさせたものです。
- 先行スパンB(Senkou Span B):3番目の時間間隔の平均価格を2番目の時間間隔だけシフトさせたものです。
チコウスパン(Chikou Span)は、現在のキャンドルの終値を2番目の時間間隔だけ遅らせたものを示しています。先行スパンの間の距離は別の色で塗りつぶされ、「雲」と呼ばれます。価格がこの雲の間にある場合、市場はトレンドがないと見なされ、雲の境界がサポートとレジスタンスレベルを形成します。
- 価格が雲の上にあるとき、上のラインが第一サポートレベル、下のラインが第二サポートレベルを形成します。
- 価格が雲の下にあるとき、下のラインが第一レジスタンスレベル、上のラインが第二レジスタンスレベルを形成します。
- チコウスパンが価格チャートを下から上に横切ると買いシグナル、上から下に横切ると売りシグナルとなります。
基準線は市場の動きを示す指標として使われます。この指標より価格が高い場合、価格はさらに上昇する可能性があります。このラインを価格が横切ると、トレンドが変わる可能性があります。また、基準線を用いたシグナルの生成も可能です。転換線が基準線を下から上に横切ると買いシグナル、上から下に横切ると売りシグナルとなります。転換線は市場のトレンドを示します。このラインが上昇または下降している場合、トレンドが存在します。横ばいになると、市場がチャネルに入ったことを示します。

一目均衡表