はじめに:
2020年5月号のTASCに掲載された「相関をトレンドインジケーターとして」という記事で、著者のジョン・エイラーズは新しいトレンドインジケーターを紹介しています。このインジケーターは、金融商品の価格履歴と理想的なトレンド(直線)との相関に基づいています。エイラーズは、このインジケーターを使用して新たなトレンドの発生を特定する方法だけでなく、トレンドの失敗を見極める方法も説明しています。
エイラーズの提案する使い方には少し奇妙な点もありますが、トレンドを識別する際のポイントを掴むために、以下のような方法をお勧めします:
おすすめの使用方法:
- 0ラインを「トレンド」の基準として使用する(ショートまたはロング)
- ショートとロングの値のクロスを売買のシグナルとして利用する

補足情報:
このインジケーターには2つのバージョンがあります:
- 通常版
- 最適化版(名前に「opt」が付いています)
通常版は、TASCで使用されている一般的なコーディング方法に基づいており、シンプルで明瞭なコードです。しかし、通常版は動作が遅く、実際の使用やテストにおいて重要なポイントです。そのため、最適化版を作成しました。最適化版のコードが通常版よりも理解しづらいとの意見があるかもしれませんが:
- 結果は全く同じです
- 最適化版は通常版の平均15〜16倍速く動作します(部分的に最適化された通常版に対し、サブループを1つだけ使用し、デフォルトパラメータを用いています)。計算期間が長くなるほど、この差はさらに大きくなります。
