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ボリンジャーバンドを活用した新指標BoDiの紹介

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皆さん、こんにちは!今日は新しいトレーディング指標「BoDi」についてお話しします。この指標は、よく知られているボリンジャーバンドをもとに作られています。ボリンジャーバンドは、移動平均を中心に、標準偏差を基にした上下のラインで構成されています。ボラティリティが高いときはラインが広がり、逆にボラティリティが低いときはラインが狭くなります。このように、ボリンジャーバンドは価格の動きの境界を示す役割を果たします。

ボリンジャーバンドの動きに注目すると、興味深いパターンが見えてきます。チャンネルが広がると、上昇または下降の動きが形成されることが示唆されます。しかし、こうした動きの始まりを見極めるのは難しく、大抵は終わりの段階でしかわかりません。ですが、このタイミングを利用してインパルスの消失ポイントを見つけることができます。図1では、ボリンジャーバンドのチャンネルが狭くなる様子が、強気と弱気のせめぎ合いの瞬間と相関していることが示されています。

トレーダーの皆さんのために、ボリンジャーバンドの上限ラインと下限ラインの差を計算し、別ウィンドウにヒストグラムとして表示する指標を作成しました。この指標は文献にはあまり記載がないため、ここでは「BoDi(ボリンジャーの差)」と名付けました(図1)。


図1. ボリンジャーバンド(チャート上)とBoDi(チャート下)

この指標は以下の数式で計算されます:

  • ボリンジャーバンド:


ここで:

  • D - 標準偏差の数、
  • y - i番目のバーの価格、
  • n - 計算に使用する期間の数、
  • UpperBBとLowerBB - ボリンジャーバンドの上限と下限のライン。

2. BoDi:

BoDi = (UpperBB - LowerBB) * 1000

ここで:

  • 1000 - より良い可視化のための係数。

この指標は、インパルスの動きを持つ通貨ペアで使用するのが効果的です。図1では、価格が急速に動くとボリンジャーバンドが広がり、BoDiのヒストグラムが緑色になります。一方、価格の動きが遅くなると、ボリンジャーバンドの差が狭まり、BoDiのヒストグラムは赤色になります。この瞬間を、ポジションを閉じるシグナルや部分的にクローズする、あるいはストップロスをオープン価格レベルに移動させるきっかけとして捉えられます。

BoDiは、トレンドやブレイクアウトタイプのトレーディングでエグジットポイントを見つけるための追加ツールとしておすすめします(図2)。


図2. エグジットポイントを見つける例

エキスパートアドバイザーを使用している方には、ポジションを閉じるポイントを見つけるための次のアルゴリズムを提案します:

1. BoDi [1] < BoDi [2],

2. BoDi [2] > BoDi [3], ... BoDi [n-1] > BoDi [n], (n = 7 - 9),

3. BoDi [2] > BoDi [n] * k, (k = 1.5 - 2)

ここで:

  • [1] - 現在のバーに対するバーのインデックス、
  • n - 計算に使用する最後のバーの数、
  • k - 2番目のバー[2]と最後のバー[n]の比率。

BoDiは、20期間の指数移動平均(EMA)と典型価格を基に計算することをお勧めします。

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