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MQL5ウィザードを使った「モーニングスター/イーブニングスター」とCCIによるトレードシグナルの作成

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みなさん、こんにちは!今日は、MQL5ウィザードを使って、トレードシグナルを作成する方法をお話しします。このウィザードを使うと、MetaTrader 5用のエキスパートアドバイザー(EA)を簡単に生成できます。特に、モーニングスターやイーブニングスターのローソク足パターンをCCIインジケーターで確認するシステムを構築する方法を紹介します。

このシステムでは、トレードシグナルクラスを作成し、CExpertSignalを基にしてカスタマイズしていきます。具体的には、LongCondition()ShortCondition()メソッドをオーバーライドします。

1. モーニングスターとイーブニングスターのローソク足パターン

1.1. モーニングスター

モーニングスターは、下降トレンドの反転を示すパターンで、3本のローソク足から成り立っています(図1参照)。最初は長い黒いローソク足があり、その次に小さなボディのローソク足が続きます。この小さなボディは、強気と弱気の力が均衡していることを示します。最後のローソク足は強気のローソク足で、ボディは二本目のローソク足と重ならず、クローズ価格は最初の黒いローソク足のボディ内にあります。

図1. モーニングスターとモーニングドージスターのローソク足パターン

図1. モーニングスターとモーニングドージスターのローソク足パターン

「モーニングスター」のパターンは、CCandlePatternクラスのメソッドCheckPatternMorningStar()で確認できます。

2. CCIインジケーターによるトレードシグナルの確認

トレードシグナルをオープンするには、CCIインジケーターによる確認が必要です。具体的には、CCIの値が-50(ロングポジション)または50(ショートポジション)を超える必要があります。ポジションのクローズは、CCIが逆のクリティカルレベルに達した場合、または反転シグナルが確認されなかった場合に行います。

  • ロングポジションの場合:CCIが-50未満
  • ショートポジションの場合:CCIが80を超えるか、-80未満

図3. CCIインジケーターによるイーブニングスターの確認

図3. CCIインジケーターによるイーブニングスターの確認

2.1. ロングポジションのオープン/ショートポジションのクローズ

  1. モーニングスターのパターン確認:CCI(1) < -50
  2. ショートポジションは、CCIが-80を超えるか、80を下回った場合にクローズします。

3. MQL5ウィザードを使ったエキスパートアドバイザーの作成

CMS_ES_CCIクラスは、スタンダードライブラリには含まれていません。使用するには、acms_es_cci.mqhファイルをダウンロードして、クライアントターミナルのデータフォルダ内に保存する必要があります。その後、MQL5ウィザードを起動してエキスパートアドバイザーを作成します。

図4. MQL5ウィザードを使ったエキスパートアドバイザーの作成

図4. MQL5ウィザードを使ったエキスパートアドバイザーの作成

エキスパートアドバイザーの名前を指定し、トレードシグナルのモジュールを選択します。モーニングスターとイーブニングスターに基づくシグナルを追加することで、システムが完成します。

図5. エキスパートアドバイザーの一般的なプロパティ

図5. エキスパートアドバイザーの一般的なプロパティ

最後に、マネーマネジメントのプロパティを設定し、「完了」ボタンを押すことで、生成されたエキスパートアドバイザーのコードが得られます。

このシステムのバックテスト結果は、MetaTrader 5のストラテジーテスターで確認できます。ぜひ試してみてください!

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