こんにちは、トレーダーの皆さん!今日は、MetaTrader 4で使える第3世代移動平均線についてお話しします。このインジケーターは、標準の移動平均(MA)を進化させたもので、よりシンプルな遅延軽減手法を実装しています。最初にこの手法を紹介したのは、M.デュアシュナー氏の「Gleitende Durchschnitte 3.0」という記事です。
このバージョンは、λ = 2を使用しており、最適な遅延軽減を実現しています。λの値を大きくすると、従来の移動平均に近い結果が得られます。さらに、このインジケーターはMT4とMT5の両方で利用可能で、DLLの使用は必要ありません。
入力パラメーター
- MA_Period(デフォルト = 50) — 第3世代移動平均の期間です。
- MA_Sampling_Period(デフォルト = 220) — 第3世代移動平均のサンプリング期間です。MA_Periodの4倍以上である必要があります。
- MA_Method(デフォルト = MODE_EMA) — 移動平均の計算方法です。
- MA_Applied_Price(デフォルト = PRICE_TYPICAL) — 移動平均に適用する価格です。

ご覧の通り、第3世代の移動平均線(赤線)は、従来のEMA(青線)よりも若干遅延が少なく、価格変動により早く反応します。ただし、依然として遅延が発生することがあり、誤信号を生成する場合もあります。ですので、第3世代移動平均線は、標準の移動平均と同じように現在のトレンド方向を検出するために使うことができます。