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メタトレーダー5用「フェイクブレイクアウト」インジケーターの使い方

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インジケーター「FalseBreakouts.mq5」のドキュメント


概要

「False Breakouts.mq5」インジケーターは、チャート上で以下のポイントを識別し、マークするために設計されています:

  1. 買いポイント売りポイント - サポートとレジスタンスのフェイクブレイクに基づく。
  2. 動的なサポートレジスタンスレベル
  3. 市場の高値安値

このインジケーターは、チャート上でのフェイクブレイクパターンを視覚的に分析しやすくするために、情報を保存し表示するためのバッファを使用します。


コード構造

インジケーターのプロパティ

  • インジケーター名: FalseBreakouts.mq5
  • バージョン: 1.00
  • 表示ウィンドウ: メインチャート (indicator_chart_window).

バッファとプロット

このインジケーターは、データを格納するために6つのバッファを使用し、チャート上に表示するために6つのプロットを使用します:

  1. 買い:
    • タイプ: DRAW_ARROW (上矢印).
    • 色: 青 (clrBlue).
    • 幅: 5.
  2. 売り:
    • タイプ: DRAW_ARROW (下矢印).
    • 色: 赤 (clrRed).
    • 幅: 5.
  3. サポート:
    • タイプ: DRAW_LINE (実線).
    • 色: 青 (clrBlue).
  4. レジスタンス:
    • タイプ: DRAW_LINE (連続線).
    • 色: 赤 (clrRed).
  5. 安値:
    • タイプ: DRAW_ARROW (下矢印).
    • 色: 赤 (clrRed).
  6. 高値:
    • タイプ: DRAW_ARROW (上矢印).
    • 色: 青 (clrBlue).

グローバル変数

  • ExtResistancesBuffer[] : レジスタンスレベルを格納。
  • ExtSupportsBuffer[] : サポートレベルを格納。
  • ExtTopsBuffer[] : 識別された高値を格納。
  • ExtBottomsBuffer[] : 識別された安値を格納。
  • ExtSellBuffer[] : 売りポイントを格納。
  • ExtBuyBuffer[] : 買いポイントを格納。

主な機能

1. OnInit()

  • 目的: インジケーターを初期化し、バッファをマッピング。
  • アクション:
    • バッファをプロットにマッピング。
    • バッファの空の値 (PLOT_EMPTY_VALUE) を設定。
    • 買いと売りの矢印 (アイコン) を設定。
    • グラフ上での矢印の位置を定義。

2. OnCalculate()

  • 目的: 新しいキャンドルやティックごとにバッファを計算・更新。
  • アクション:
    • 新しいデータの処理を確認。
    • 必要に応じてバッファを初期化。
    • 高値と安値に基づいて高値 (IS_TOP) と安値 (IS_BOTTOM) を識別。
    • レジスタンス、サポート、高値、安値のバッファを更新。
    • 買いポイントと売りポイントを識別するためにIsBuy()とIsSell()関数を呼び出す。

3. IndexNextPoint()

  • 目的: バッファ内の次の有効 (ゼロ以外) ポイントのインデックスを見つける。
  • 使用: IsBuy()およびIsSell()関数によって、最も最近の参照ポイントを識別するために使用される。

4. IsBuy()

  • 目的: サポートのフェイクブレイクに基づく買いシグナルを確認。
  • ロジック:
    1. 現在の価格が参照ポイント (サポート) より上にあるか確認。
    2. フェイクブレイクがあったか確認 (価格がサポートを下回り、その後再び上回る)。
    3. 条件が満たされた場合はtrueを返す。

5. IsSell()

  • 目的: レジスタンスのフェイクブレイクに基づく売りシグナルを確認。
  • ロジック:
    1. 現在の価格が参照ポイント (レジスタンス) より下にあるか確認。
    2. フェイクブレイクがあったか確認 (価格がレジスタンスを上回り、その後再び下回る)。
    3. 条件が満たされた場合はtrueを返す。

動作ロジック

  1. 高値と安値の識別:

    • 現在のキャンドルの高値が隣接するキャンドルの高値よりも高い場合、高値が識別されます。
    • 現在のキャンドルの安値が隣接するキャンドルの安値よりも低い場合、安値が識別されます。
  2. サポートとレジスタンスの更新:

    • 最後に識別された高値をレジスタンスとして保存。
    • 最後に識別された安値をサポートとして保存。
  3. 買いと売りのシグナル:

    • 価格がサポートを突破し、その後再び上回ると買いシグナルが生成されます。
    • 価格がレジスタンスを突破し、その後再び下回ると売りシグナルが生成されます。

使用例

  • このインジケーターは、メタトレーダー5の任意のチャートに適用できます。
  • 表示されるもの:
    • 買いポイントのための青い矢印。
    • 売りポイントのための赤い矢印。
    • サポートのための青いライン。
    • レジスタンスのための赤いライン。
    • 高値と安値のための追加の矢印。

最終的な考慮事項

  • このインジケーターは、サポートとレジスタンスのフェイクブレイクに基づいて取引するトレーダーにとって有用です。
  • インジケーターの有効性を検証するために、異なる市場や時間枠でテストすることをお勧めします。
  • シグナルが生成されたときに音声アラートや通知を追加するカスタマイズも可能です。

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