今回は、MetaTrader 5向けの軽量でオープンソースのCVD(累積ボリュームデルタ)インディケーターについてご紹介します。このインディケーターは、ネットの買い圧力と売り圧力をCVDキャンドルとして別ウィンドウに表示し、ボリュームやオーダーフロー分析を始めるためのシンプルなツールです。
機能
- M1データを使用して、チャート上にCVDを計算・プロットします(無料版)
- 時間枠の境界でオプションとしてリセット可能(リセットしないことも可能)
- 任意のシンボルと時間枠で動作します
計算方法(無料版)
- 各M1キャンドルについて:方向 = sign(close − open)
- ボリュームデルタ = 方向 × tick_volume
- CVD = ボリュームデルタの累積和
- キャンドルとしてプロット(オープン/クローズ = 前回/現在のCVD)
入力パラメータ
- InpResetPeriod (ENUM_TIMEFRAMES):CVDをリセットする時間枠(例:H1、D1)
- InpNoReset (bool):trueに設定すると、リセットしません
インストール手順
- CVD_MT5_v3_m1_codebase.mq5をMQL5/Indicatorsフォルダにコピーします
- MetaEditorでコンパイル(F7)するか、MetaTrader 5を再起動します
- ナビゲーターからインディケーターを添付します
ヒントとトラブルシューティング
- 初回の実行では、MT5がM1の履歴をダウンロードする必要があります。少し待って、チャートをスクロールしたり時間枠を変更すると、MT5がデータを取得しやすくなります。
- CVDが更新されない場合は、対象のシンボルや時間枠にM1の履歴があるか確認してください。
- 端末が遅い場合は、あまり取引が活発でないシンボルや開いているチャートを減らしてみてください。
